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生物 / 真核生物 / ストラメノパイラ / 不等毛植物門 / 真正眼点藻綱 / ユウスティグマトス目

Pseudostaurastrum
Chlorobotrys
Pseudocharaciopsis
Vischeria
Eustigmatos
Nannochloropsis
Monodopsis
Pseudotetraëdriella

1. クロロボツリス科 Chlorobotrydaceae
2. シュウドカラシオプシス科 Pseudocharaciopsidaceae
3. ユウスティグマトス科 Eustigmataceae
4. モノドプシス科 Monodopsidaceae
References
  • Hegewald, E., Padisák, J. & Friedl, E. (2007) Pseudotetraëdriella kamillae: taxonomy and ecology of a new member of the algal class Eustigmatophyceae (Stramenopiles). Hydrobiologia 586:107-116.

不等毛植物としては例外的に緑色を呈する単細胞性の藻類群。十数種のみが知られる小さなグループだが、現在黄緑色藻などに分類されている藻類の中には実際には真正眼点藻に属するものが少なくないと考えられている。淡水から土壌に生育するものが多いが、Nannochloropsis 属は例外的に海洋に生育する。Nannochloropsis 属は魚介類養殖の初期餌料として利用されることがあり、海産クロレラとよばれている (もちろん緑色植物の Chlorella とは系統的に関係がない)。

全て単細胞性でセルロース性の細胞壁をもった不動性。葉緑体は1個から多数、ガードルラメラを欠き、葉緑体ゲノムは散在型。突出形のピレノイドをもつものが多く、ピレノイドの周囲は層状物質 (β-1,3 グルカン?) を含んだ小胞で囲まれる。クロロフィルc を欠き、主要光合成補助色素がヴィオラキサンチンであるため葉緑体は緑色を呈する。遊走細胞は1または2本鞭毛性。遊走細胞頂端の細胞質中に大きな眼点が存在し (真正眼点の名の由来)、それと相対した前鞭毛 (no.2鞭毛) 基部に特異な鞭毛膨潤部をもつものが多いが、この特徴をもたないものも見つかっている (Pseudostaurastrum, Pseudotetraëdriella)。

Heterokontophyta