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生物 / 真核生物 / ストラメノパイラ / 不等毛植物門 / ディクティオカ藻綱
フロレンシエラ目 (Pseudochattonella, Florensiella, Luteocerasus など)
ディクティオカ目 (Dictyocha など)
リゾクロムリナ目 (Rhizochromulina, Ciliophrys)
ペディネラ目 (Pedinella, Pseudopedinella, Pteridomonas など)
References
  • Edvardsen, B., Eikrem, W., Shalchian-Tabrizi, K., Riisberg, I., Johnsen, G., Naustvoll, L. & Throndsen, J. (2007) Verrucophora farcimen gen. et sp. nov. (Dictyochophyceae, Heterokonta) - a bloom-forming ichthyotoxic flagellate from the Skagerrak, Norway. Journal of Phycology 43: 1054-1070.

単細胞性の藻類群であり、多くは自由遊泳性であるが、糸状仮足をもったアメーバ状の種もいる (リゾクロムリナ目)。ふつう光独立栄養性だが、混合栄養性 (Pedinella など) や光合成能を失った従属栄養性 (Pteridomonas, Ciliophrys など) の種もいる。多くは海水域に生育するが、淡水域からも報告がある。Pseudochattonella (= Verrucophora) や Dictyocha は大発生して赤潮を形成することがある。

多くは1本の鞭毛 (no.2鞭毛) をもつが、フロレンシエラ目には2本の不等長鞭毛をもつものが多い。no.2鞭毛には翼上の突出部が付随することが多い。鞭毛移行部にトランジッショナルヘリックスを欠き、プロキシマルへリックスをもつ。核の頂端に窪みがあり、基底小体が収まっている。核表面のMTOCから生じる微小管束で支持されたテンタクル (有軸仮足) をもつことが多い。基本的に細胞は裸であるが、有機質または珪酸質の鱗片をもつものや珪酸質の外骨格をもつものもいる。眼点を欠く。主要補助光合成色素はフコキサンチンであり、葉緑体は黄褐色を呈する。従属栄養種はバクテリアなどを捕食するが、一般的なストラメノパイルとは異なりR2を用いない。2分裂によって増殖する。一部の種でシスト形成が知られる。有性生殖は未知。

Heterokontophyta