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生物 / 真核生物 / 植物界 / 緑色植物亜界 / 陸上植物
ゼニゴケ植物門 (苔類)(ゼニゴケ、ダンゴゴケ、コマチゴケ、ウロコゴケ など)
マゴケ植物門 (蘚類)(ナンジャモンジャゴケ、ミズゴケ、スギゴケ、ヒメツリガネゴケ など)
ツノゴケ植物門
ヒカゲノカズラ綱(ヒカゲノカズラ、クラマゴケ、イワヒバ、ミズニラ など)
マツバラン綱(マツバラン、ハナワラビ など)
トクサ綱(トクサ、スギナ など)
リュウビンタイ綱
ウラボシ綱(ゼンマイ、ワラビ など)
ソテツ目 (Cycas, Zamia など)
イチョウ目 (Ginkgo biloba)
マツ目 (球果類)(マツ、ヒノキ、スギ、ナギ、イチイ など)
マオウ目 (Gnetum, Welwitschia, Ephedra)
被子植物イネコムギオオムギシロイヌナズナミヤコグサトマトアサガオキク など)
1. 維管束植物門 Tracheophyta, Vascular plants
  2. ヒカゲノカズラ亜門 Lycopodiophytina
  3. シダ植物亜門 Pteridophytina
  4. 種子植物亜門 Spermatophytina, Seed plants
    5. 裸子植物 Gymnosperms
Reference

陸上生態系における生産の大部分を担っている極めて重要な生物群。全て多細胞性であり、数mm程度のものから高さ100m以上に達するものまである。ほとんどは陸上に生育するが、二次的に水中生活に適応したものもいる (キンギョモ、アマモなど)。多くは光合成を行うが、二次的に従属栄養化した寄生性、腐生性 (正確には菌類寄生性) の種も含まれる。イネ、コムギ、ダイズ、ジャガイモなど食料としてだけではなく、嗜好品 (タバコ、コショウなど)、飼料 (チモシー、アルファルファなど)、材料 (ヒノキ、ワタなど)、薬用 (ケシ、シキミなど) など我々の生活に極めて多方面に関わっている。

組織分化を伴う多細胞体であり、特に維管束植物では表皮系・維管束系・基本組織系からなる根とシュート(茎・葉)が形成される。先端成長を行い、一部のものは維管束形成層による肥大成長も行う。単相の配偶体と複相の胞子体の間で世代交代を行い、いわゆる"コケ植物"では配偶体が主でありそれに胞子体が付随しているが、"シダ植物"では胞子体が独立して主体となり、種子植物では配偶体が極めて退化的である。いずれの場合も受精卵が何らかの形で配偶体に依存してしばらく成長するため、陸上植物のことは有胚植物ともよばれる。"コケ植物"や"シダ植物"は胞子によって増殖するが、種子植物では大胞子・雌性配偶体が胚珠とよばれる構造内で発生し、胚珠が次世代の胚を包んだまま種子となる。有性生殖はいずれも卵生殖であり、雄性配偶子は"コケ植物"や"シダ植物"、ソテツ、イチョウでは2〜多数の鞭毛をもった精子だが、それ以外では花粉内にできた鞭毛をもたない精細胞である。


1: 蘚類 (蘚植物門). 2: コンテリクラマゴケ (ヒカゲノカズラ綱). 3: オシダ (ウラボシ綱). 4: イブキジャコウソウ (被子植物).
Viridiplantae