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生物 / 真核生物 / 植物界 / 緑色植物亜界 / 緑藻植物門 / 緑藻綱 / ケートフォラ目
Schizomeris
Aphanochaete
Uronema (NIES-538, 539, 540)
Fritschiella
Chaetophora
Stigeoclonium (NIES-531, 532)
Draparnaldia
Cloniophora
References
  • Buchheim, M.A., Michalopulos, E.A. & Buchheim, J.A. (2001) Phylogeny of the Chlorophyceae with special reference to the Sphaeropleales: a study of 18S and 26S rDNA data. Journal of Phycology 37: 819-835.

多細胞の糸状体を形成する緑藻。淡水域に普遍的に存在し、流水域に生育するものも多い。Fritschiella など土壌に生育するものもある。Stigeoclonium helveticum において葉緑体全ゲノムが報告されている (Bélanger et al. 2006, Molecular Genetics and Genomics 276: 464-477)。

藻体は単列または複数細胞列からなる糸状体、無分枝または分枝する。葉状体を形成する種もある。仮根細胞が分化することが多い。原形質連絡をもつ。各細胞は単核、沿膜性の葉緑体を1個もつ。ピレノイド基質にはチラコイドが陥入する。核分裂は閉鎖型、細胞質分裂はファイコプラストを伴う細胞板形成による。遊泳細胞は裸、2本または4本鞭毛性。4本鞭毛の場合、4つの基底小体は90度ずれて上下に配置した基底小体対からなり、上部の基底小体対はほぼ直線的に配置し、下部基底小体対は時計回り方向にずれている。遊走子または不動胞子によって増殖する。遊走子はふつう4本鞭毛性だが、2本鞭毛性のものも報告されている。アキネート形成が知られる。同形配偶子接合による有性生殖が報告されている。同形世代交代をとるとの報告もあるが、疑問視する向きもある。


1: Uronema (NIES-540). 2: Stigeoclonium (NIES-532).
Chlorophyceae